今回は靴の中身【シャンク】について。本には載っていない実用的な内容です・・・って職人じゃないと靴ばらさへーん∑q|゚Д゚|pワオォ!!
靴をバラす!【シャンク】
暑い日が続きますねー。こんにちは。名古屋店の佐藤です。シャンクってご存じですか?
靴の土踏まずのアーチを支える芯のことで、外からは見えませんが、靴にとってとても重要な部品です。シャンクは何処にあるのか?靴をバラしてみましょう!
まずヒールをはずして…、ソールもはがしてしまいましょう(^-^)/アッパーもはずして、中底を取り出します。中底のお尻の部分を半分に削いでいくと…、シャンクが見えてきました!
ヒールの高い靴は特に、シャンクが重要な役割を担っています。土踏まずのカーブに合わせて曲がった、頑丈なシャンクが仕込まれています。シャンクが無かったり、折れてしまうと、土踏まず部分を支えられずに、ヒールが外側に逃げるように中底が折れ曲がってしまいます。
こんなふうにヒールの根元がグニャグニャする感じになってしまったら、シャンクの破損の可能性大です。シャンク破損の修理も、条件付きではありますが、可能です。
詳しくはリペアスタジオ各店舗にお問い合わせください。また、シャンクが土踏まず部分をガッチリ支えることにより、ヒールと土踏まずの傾斜角が固定され、ヒールの高さが決定されます。
したがって、ヒールカットが制限されます。ヒールの高さが変わると、ヒールと地面の角度が変わり、ソール前部の接地面も変化します。つまり、靴全体のバランスが崩れるのです。
靴は、実は結構綿密に設計されているのですね。そしてそれは、外からは見えない部品で支えられています。シャンク以外にも靴の重要な要素は、見えないところに隠されています。それらはまた別の機会に。最後までお読みいただき、ありがとうございます。ちょっとでも「へー」とか「ふーん」とか思ってもらえたら嬉しいです。ではでは。
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