<靴?沓?履? 漢字の由来について>

久しぶりの投稿となります。山本です。

本日も宜しくお願いいたします。


先日、何気なく『靴』と検索したら『靴』以外にも『沓』や『履』という漢字が出てきました。

もちろん二つとも『クツ』と読むのですが、履物という同じ意味なのに漢字が複数あるので不思議で調べてみました!

今回は『沓』や『履』という漢字がなぜ存在しているかについてのブログにしたいと思います。



まず『クツ』の語源について

①韓国語のkuit(グドゥ)説・・・・・現在、韓国でもクツのことをグドゥと読むが、その昔、朝鮮半島から文化が渡ってきた時にクツと呼ばれるようになったのではないか。

②擬音語説・・・・・クツを足に納める時の音からクツと呼ばれるようになったのではないか。


他にも色々と説はあるようですが、難しすぎて説明ができないので、有力なものをあげました。でも靴に足を入れるときに、「クツッ」なんて音しますかね??

ということで、私は朝鮮半島から言葉が伝わってきた説で納得しました!


では『クツ』の語源が見えてきたところで本題にいきましょう!

■『沓』

この漢字は平沓、浅沓、麻沓(おぐつ)、杭沓、鞠沓(まりぐつ)、毛沓、藁沓(わらぐつ)とすべて日本古来のクツを表す時に使う言葉のようですね。

なかなかイメージしにくいと思いますが、聖徳太子が肖像画で履いているクツですね!


■『履』


ハクとももちろん読みますが、クツとも読みます。木履(木をくり抜いたクツ)、草履など、今でいうとサンダルに近い形のものを『履』と表現しているようですね。


■『靴』

明治時代に西洋の文化が入ってきて、制度や習慣が大きく変化したとき、革製品が増え、今まで『沓』や『履』だったクツが、『靴』になったようです。

革へんに化けるで靴と読むのは、すごくわかりやすいですね。

そして、今では原材料に関係なく履くものは『靴』と世間に広まったようですね。


調べてみて気付いたのですが、実は今回ご紹介させていただいた靴、沓、履以外にも「鞋」「鞜」「鞨」などもクツと読みクツの意味があるようです。


あー漢字は難しいです。奥が深い!靴の漢字を使い分けしたらキリがないことに気付いたので、私はクツ=靴で使います!!

ありがとうございました!