革靴の音鳴りについて


スタッフの山本です。

今回も宜しくお願いいたします。



みなさん靴の音鳴り気になりませんか~?

キュッキュッと靴が鳴って周りの目が気になる!見ないで~!

しかも片足だけ!どうしたらいいか分からない!

履いて何分かするとならなくなった!でも気なる!

逆に履きこんでくると鳴り出す!!今頃鳴り出す?

こんな方が意外と多いのではないでしょうか?

私自身、一足だけ音が鳴る靴があり、履くのを少し躊躇っているところであります。

そこで音が鳴る箇所を調べました~。



①シャンク鳴り

靴の背骨部分のプレートがクッションの役割をしているコルクや靴底と擦れている可能性あり→オールソール(底の交換)によるお直しが必要です。



②舌革の鳴り

舌革(つま先から履き口に向かって伸びて、紐の下にある舌に似た革)が紐を通す部分と擦れている可能性あり→舌革はもともと紐が足に直接当たるのを防ぐ役割と砂や泥が靴の中に進入してくるのを防ぐ役割がありますので、音が鳴りやすい箇所ではありますが、油分を補給してあげることで革が柔らかくなり、音が鳴りにくくなります。ただしミンクオイルは染みになる可能性と柔らかくなりすぎて舌革が垂れて履きにくくなる可能性があるので、少量もしくはデリケートクリームが良いかと個人的には思います。



③インソールによる鳴り

サイズが大きい方はインソール入れて調整しますが、接着をするわけではないので、靴の中で、インソールが動き、音が鳴る場合があります。→サンプルでインソールのサイズを確認すること。靴の中の素材とインソールの素材同士がお互いツルツルした素材だと鳴る可能性が高いので注意する。



④アッパーとライニングによる音鳴り

靴は表の革(アッパー)と足に当たる部分の裏の革(ライニング)があります。歩くたびに重なり合った2枚の革が擦れて音が鳴ることがあります。→履きこむことで馴染むので鳴りにくくなりますが、気になる方は、部分的にクリームを入れるとよいと思います。ただし②同様塗りすぎ注意です。特に表の革は塗りすぎると光沢が無くなります。



⑤糸と革が擦れることによる音鳴り

靴底は接着で貼り合わせている場合と縫って貼り合わせている場合があります。

縫いをかけている場合、糸と革が擦れて音が鳴ることがあります。高級靴は縫いのみで靴底を留めていることもあるので、音が鳴るほうが高級だと捉えることもあるそうです。→履きこんでいくと音はなくなりますが、水分(汗、雨など)を含むと革も糸も音が鳴りやすい環境になるので、毎日履いたり、雨の日に履いたりするのはやめましょう。



音の説明って難しいですね......


そもそも複数のパーツを組み合わせている時点で多少音が鳴るのは仕方ない気もしますし、それに歩き方(踏み込む位置)によって音の鳴る位置も左右で違うこともありますし...大変だ........そうは言っても気になりますね!


靴の内部が鳴っている場合は、靴底を剥がしてコルクやシャンクを交換してみることも可能です。確実に音が無くなる保障は出来ませんが最善を尽くすことは出来ますので、もし気になる方はご相談だけでもお待ちしております。


ありがとうございました。